時間に余裕が少ない介護の現場職員にとって、記録・申し送り・家族対応など、文章を書いたり、状況を整理して言葉で伝えることに時間を多く割くことはできませんよね。そんなときにAIを使ってみると状況を整理しやすくなりますよ。
でもAIってなんだか難しそう、覚えるまでに時間がかかりそう、と感じていませんか?
確かに使い慣れていないものを始めるというのに抵抗がある、最初は不慣れで使いにくいかもしれませんが、確実に業務効率のアップが見込め、今注目されているのがAIです。
特別な知識がなくても、現場職員が今日から使えるAIの活用方法を、分かりやすく紹介します。
目次
おすすめ生成AIサービス比較
介護士個人が使いやすい生成AIはChatGPTとGeminiです。すべて無料で使用可能ですが、使用制限はあります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
ChatGPT
文章作成、要約、質問・相談、翻訳、創造的な文章など幅広く対応しています。
相手に伝わりやすい文章が作成でき、簡単な操作で扱いやすい特徴があります。一方で、長文になると難しい場合があります。
質問、相談や文章作成が得意で、何よりも手軽に始められるので、最初に試すならChatGPTをおすすめします。
Google Gemini
Googleのアカウントを持っていれば誰でも使用ができます。
Googleの他サービスとの連帯が簡単にできるところが特徴です。
画像や動画、音声処理も行えるマルチな対応が可能です。
Google検索と連対した最新情報の収集が強みですので、調べることが多い方はGeminiがおすすめです。
現場でのAI活用ってどんなもの?
言葉選びの考える手間がAIに聞けば、さっと解決してくれます。
上記で説明した生成AIを開いて、次のように質問していくだけで、AIが解答してくれますよ。
・介護記録の下書きを作ってもらう(そのままコピーできる聞き方!)
例① 入浴介助
要介護2の利用者。
本日、個浴にて全介助で入浴。
拒否はなく、声かけに応じて落ち着いて入浴できた。介護記録文を作って。
例② 食事介助
昼食時、見守り。
主菜は完食、副菜は半分摂取。
むせ込みなし。
介護記録文にまとめて。
・申し送り・報告の要点をまとめてもらう
例①長い内容を短くまとめる
この内容を申し送り用に3行でまとめて。
例②
夜勤中の変化だけを抜き出してまとめて。
・利用者対応の声かけに使う
例①入浴の拒否があるとき
入浴を拒否する認知症の方への
やさしい声かけ例を3つ教えて。
例②帰宅願望が強い利用者さんに対して
帰宅願望が強い高齢者に安心してもらえる声かけ例を教えて。
・家族対応の文章づくり
例①丁寧で角が立たない文章
家族に状態変化を伝える文章を
やわらかく丁寧な表現で作って。
例②クレーム対応文(下書き)
感情的にならない、落ち着いた文章で
説明文を作って。
・メンタルがしんどいときにも使える
例①気持ちの整理
今日の仕事でしんどかったことを整理したい。
話を聞いて。
例②自分を責めてしまうとき
仕事で落ち込んでいる。
考え方を整理する手助けをして。
生成AIを使う際の注意点
とても便利な生成AIですが、使用時には下記の点を注意する必要があります。
・個人名や年齢、症状、住所などの個人情報は使用しない。
・施設名などの具体的な名前は使用しない。
・文章表現や文脈などに違和感がないか、施設のルールに則っているかを確認する。
入力した情報がAIの学習に使われ、意図せず第三者に開示される可能性があるので、個人情報や機密情報の漏洩に繋がり兼ねないため、注意が必要です。また、表現が倫理的問題がある場合もあるので、AIの文章をそのままコピーペーストするのではなく、あくまでも下書きや原案として使用することをおすすめします。
まとめ
AIは難しそうと思われることもあるかと思いますが、事務作業に時間を多く割いていると、本来大切にしたい利用者との時間を確保できない場合があります。
AIは今後も発達する技術であり、現場で活躍する介護士の皆さんにとっても必須のツールになってくると思います。是非この機会に活用してみてください。
